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着物大事典

浴衣の知識

浴衣を着られるのは何月から何月まで?シーン別の注意点やマナーを紹介!

浴衣といえば、暑い夏に着るもののイメージですが、近年では春や秋と呼べる時期でも暑さを感じることが増えてきました。そういった背景を踏まえると、浴衣の季節はいつからなのか、浴衣を何月から着ても良いのかと気になることがあります。

実際、浴衣を着ても良い時期など、ルールやマナーのような決まりはあるのでしょうか。浴衣のシーズンはいつからいつまでなのか、時期ごとに着る際のポイントや、注意点などについても気になるところです。

また、浴衣や着物は、現代では自由な着こなしを楽しめるようになってきていますが、改まった席や目上の方と会うときには、最低限のポイントを抑えておくと安心です。

今回は、浴衣を着ても良い時期や肌寒い日の対処法、おすすめの柄や着こなし方などについてご紹介しています。浴衣を着る際の注意点などもご紹介していますので、浴衣を楽しむ際の参考としてぜひお役立てください。

■浴衣を着るメインの季節は「夏」

浴衣を着る時期は、おもに夏がメインとなります。その理由についてご紹介します。

◇浴衣は夏でも涼しく着られる着物

もともと浴衣は、夏の暑い夜に涼しく眠るための寝間着として重宝されてきました。素材も麻や綿など、吸水性と通気性に優れた素材が多く、機能的にも暑い時期に涼しく着られる衣類としての役割を持った着物です。

◇浴衣を着る「夏」は何月から?

浴衣を着る夏の時期は7~8月とされていますが、近年では蒸し暑さを感じる時期が長くなってきているため、6月から9月頃まで浴衣を着ることも珍しくなくなっています。

そもそも「浴衣は何月から何月まで着始める」といった決まりはあるのか、夏であっても浴衣を着ない方が良いシーンなどはあるのでしょうか。以下でさらに詳しく見ていきましょう。

■浴衣を着てはいけない時期やシーンはある?

浴衣を着てはいけない時期やシーンはあるのかについてご紹介します。

◇浴衣を着る時期に特に決まりはない

本来、浴衣を着る時期に特別な決まりはありません。着物よりも浴衣の方が涼しく過ごせる時期であれば、浴衣を着ることができます。北海道や沖縄など、地域によっては同じ月でも、気温に差が出る場合も少なくありません。浴衣を着る時期を「何月から」「何月まで」と括ってしまうと、地域によっては浴衣を快適に着ることができないでしょう。

かつて浴衣は、夏の寝間着や、暑い時期の湯上りなどに着ることの多いものでした。そのため、浴衣での外出は控えた方が良い、と考える年配の方がいたこともありました。とはいえ、現代では着物や浴衣を着ること自体が頻繁でなくなっています。Tシャツやデニムなどの装いに比べると、浴衣での外出は年配の方にも好ましく映ることが多いでしょう。

ただし、なかには時期を問わず浴衣は避けた方が良いシーンもあるため注意が必要です。

◇浴衣は避けた方が良いシーン

浴衣での外出が好ましいと感じられるシーンは増えてきたものの、着物のなかで浴衣はカジュアルな装いであることに変わりはありません。そのため、格式の高いホテルや式典など、フォーマルな場での着用は夏でも避けた方が良い場合があります。

フォーマルな場でない場合でも、浴衣での参加が好まれない場合や、他の参加者が浴衣ではなく着物を着用するとわかっている場合は、場の雰囲気にふさわしい服装を選ぶことが大切です。

暑い時期のフォーマルな場では、浴衣ではなく正絹の着物を選ぶとよいでしょう。とはいえ、江戸時代においては、絹の着物は武士や公家など、身分の高い富裕層のための着物でした。庶民の大半は綿や麻製の着物を着ていたため、特別なマナーが予想されるシーンでない限りは、自由に浴衣を楽しむことができます。

■夏の時期に浴衣がおすすめな理由

夏に浴衣を着るのがおすすめな理由についてご紹介します。

◇涼しく手軽に着物が楽しめる

前述のとおり、浴衣はかねてより夏を涼しく過ごすための着物として定着してきました。現代においても、夏の時期に涼しく和装を楽しむことができます。

また、浴衣は着物よりも着付けが容易です。着物初心者でも和の装いにチャレンジしやすいのも、浴衣のメリットでしょう。

◇体型カバーや日焼け対策にも

洋服でのファッションに夏らしさを出したい場合では、露出の高いものや、アウターを着用しないため体のラインが出やすいコーディネートになりがちです。その点、浴衣や着物はきちんと着付けをすることで、体のラインがわかりづらくなります。

袖は手首まで、裾は足首のあたりまで布で隠れるため、露出も抑えられ、体型カバーをすることが可能です。そのため、老若男女や体型を問わずおしゃれに浴衣を楽しむことができるでしょう。

浴衣の露出が少ない点は体型カバーだけでなく、夏の紫外線から肌を守る日焼け対策にもなります。

◇周囲にも好印象を与えやすい

浴衣を着ると、同伴者や周囲の人からも夏の風情を感じて喜ばれることが多いものです。普段洋服を着ている姿を見慣れていると、浴衣姿がとても新鮮で、好印象に映りやすくなります。また、浴衣の露出度の低さに加え、浴衣を着ている間は所作も落ち着いたものとなるため、全体的におしとやかな雰囲気を醸し出すことも可能です。

「予想どおり浴衣姿も素敵」となるのもよし、「普段とのギャップがあって浴衣も素敵」となるもよし。夏の装いの選択肢として、積極的に浴衣を選ぶのもおすすめです。

■肌寒いときや秋に浴衣を着てもいい?

暑い時期に浴衣を着ていても、日によって急に気温が下がったり、肌寒さを感じやすかったりする場合もあります。秋口に入って涼しくなってきた場合でも、残暑が厳しい折には浴衣を選ぶ場合もあるでしょう。

浴衣がふさわしい時期に寒暖差の調節をしたい場合には、以下のような工夫をすることでより浴衣を楽しむことができます。

◇肌寒い時期は羽織りをプラスして

初夏や雨の翌日、日暮れなど、真夏以外の少し肌寒い時期には、ストールなどをプラスするとよいでしょう。

特に東北や北海道など、寒い時期が長い地域の人は、真夏でも温度調節に気をつける必要があります。日中から夜まで浴衣を着る予定がある場合や、雨や風が強く気温の低下が予想される日、冷房の強い施設で長時間過ごす場合などには、薄手の羽織りを携帯するのがおすすめです。

◇秋に着るなら季節に合った柄を選ぶのがおすすめ

浴衣は選ぶ柄を変えることで、長い期間楽しむことができます。初夏や秋口に浴衣を着る場合は、季節に合った柄を選ぶとよいでしょう。

秋に浴衣を着る場合、とんぼ柄や紅葉柄、すすきや秋の果物の柄などを選ぶのがおすすめです。秋をモチーフにした柄でない場合でも、濃い緑やワイン色などの落ち着いたトーンの色を選ぶことで、秋らしい浴衣の着こなしを演出することができます。

◇半襟や長襦袢で夏着物っぽい演出も

夏の終わりや秋には半襟や襦袢、足袋、うそつき襟などの小物で、夏着物風に着こなすのもよいでしょう。

レースなどの洋風小物をミックスして現代風にコーディネートしてみるのもおすすめです。現代風のミックスアレンジなら、季節を問わず浴衣を楽しみやすくなります。どの程度レースを取り入れれば良いかわからない場合は、インナーやバッグなどの小物にレースをあしらうところからチャレンジしてみるとよいでしょう。

浴衣で夏を涼しく過ごすのはもちろん、真夏以外の季節にこそぴったりな浴衣の着こなしもあります。残暑が厳しくなりがちな現代では、柄や小物を工夫して長く浴衣を楽しみましょう。

■浴衣がぴったりなシーンやタイミングは?

「浴衣にチャレンジしてみたいけど、いつ着れば良いのかわからない」という方のために、浴衣を着るのがぴったりなシーンやタイミングについてご紹介しましょう。

◇花火大会

花火大会は、日本の夏の風物詩であり、浴衣がもっとも似合うイベントの一つです。

屋外で空を見上げて大輪の花火を見ることが一般的ですが、なかには屋形船やホテルの客室などの屋内から花火を楽しむこともできます。長時間歩いたり、屋外で過ごしたりするのが不安な場合は、季節や天候に関わらず楽しめる花火大会を探してみるのも一つの方法です。

◇夏祭り

屋台やお神輿などで賑わう夏祭りは神社などで行なわれることも多く、浴衣を着るのにぴったりなシーンの一つです。地元のお祭りなら移動時間も少なく、浴衣初心者にもチャレンジしやすいでしょう。

また、地域によってはお祭りシーズンが夏ではなく、秋に開催される「秋祭り」である場合も少なくありません。秋祭りは、秋の浴衣が楽しめる絶好のチャンスでもあります。夏祭りに参加したあと、もう少し浴衣を着たい場合には、秋のお祭りイベントに参加するとよいでしょう。

◇古都巡り

夏に神社仏閣や古民家、伝統的な建造物のある施設などを巡る際にも、浴衣の着用がおすすめです。

浴衣姿で古都を歩けば、街並みにも自然と溶け込みやすく、より和の雰囲気や風情を感じやすくなるでしょう。記念撮影をする際にも浴衣姿なら絵になりやすいため、撮影の時間が楽しくなるかもしれません。

◇夏のデート

夏のデートも、浴衣をお披露目するのに最適なシーンの一つです。前述の花火大会や夏祭りに加え、夏限定イベントはもちろん、カフェやウィンドウショッピングといった普段のデートコースでも、夏の時期なら浴衣を着てみるのもよいでしょう。

デートだけでなく、お友達みんなで浴衣を着て出かけるのもおすすめです。自分自身が浴衣を着るだけでなく、浴衣姿のお友達の着こなしを見るのも楽しく、夏の気分が盛り上がるでしょう。

■夏に浴衣を着る際の注意点

夏に浴衣を着る際の注意点についても見ていきましょう。

◇真夏の日中は暑過ぎる場合がある

浴衣は夏に涼しく着られるとはいえ、7~8月の日中は、浴衣でも暑い場合があるため注意が必要です。近年の日本の真夏は、昔に比べると気温も湿度も高くなってきています。浴衣を着慣れていないと気分が悪くなったり、長時間歩けなかったりする可能性もあるでしょう。

真夏の日中に浴衣を着る場合は水分をこまめに取り、できるだけ日陰に入るようにしましょう。エアコンの効いた場所で定期的に休憩を取る、日傘をさすといった方法もおすすめです。

◇シーズン間近には浴衣が手に入らない場合も

有名なお祭りや花火大会など、浴衣のシーズンに近づくほどおしゃれな浴衣が手に入りにくくなる場合があります。

浴衣だけでなく、着付けやヘアアレンジなどもイベント当日には予約が取りにくいことが多いでしょう。ヘアサロンなどへ着付けやアレンジを依頼する予定がある場合は、できるだけ早めに探して押さえておくことが大切です。

着付けやヘアアレンジを自分でするなら予約しなくてもOKですが、当日スムーズに行なえるよう、事前に練習を重ねておくことをおすすめします。

■浴衣を購入する場合はいつ頃がおすすめ?

浴衣を購入する際におすすめの時期についてご紹介します。

◇浴衣の新作発表シーズンは春から初夏頃

浴衣の新作は、毎年5~6月頃に発表されるのが一般的です。早ければ4月頃に出る新作もあります。

前述のとおり、浴衣のシーズンであるお祭りや花火大会のイベントが多い7~8月に間に合うように、浴衣のシーズンよりも少し早めに新作が発表されるケースが多いようです。

「今年の夏は浴衣を購入したい」と思ったら、春頃からチェックし始めるようにするとよいでしょう。

◇人気の柄を選びたいなら早めにチェックするのがおすすめ

「新作を一足早く着てみたい」「少しでも多くのデザインや選択肢から選びたい」という場合は、浴衣シーズンの夏が始まる前から、早めにチェックするのがおすすめです。人気の柄はシーズン前に完売してしまう場合もあるため、シーズン直前で選ぼうとするとそもそもの選択肢が狭まってしまう可能性があります。

早い時期に浴衣をチェックする際のポイントとしては「いつ着る予定か」を決めておき、その時期やイベントに合った柄を選ぶようにするとよいでしょう。

浴衣だけでなく、小物についても同様です。早めにチェックすることで、新作や気に入ったアイテムを見つけやすくなります。

■まとめ

浴衣を着る時期は夏がメインとなりますが、何月から何月までかについては特に明確な決まりはなく、暑いと感じる時期には着ても良いことになっています。フォーマルな場では夏でも浴衣は控え、夏着物を選んだ方が良いシーンもあるため注意が必要ですが、それ以外は初夏から秋口に入る6月~9月頃まで自由に浴衣を楽しめます。

VASARAでは、夏祭りや古都巡り、女子会やデートなど、夏や秋のイベントにぴったりな浴衣を多数取り揃えています。夏着物や浴衣に合わせる小物のレンタルも可能ですので、ぜひお気軽にご利用ください。

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